早起きと闘うぞ!


 昔から農家の嫁さんっていうのは、早起きの代名詞みたいなもんだと思っているのは、私だけかな?その代名詞のお陰で私は随分長いこと苦しんできたんだから、ただの思い込みならそれも悲しいなあ。


 毎日夜になると、「あー明日こそは、早起きしなくちゃ・・・」と気合を入れたり憂鬱になったりしながら床につくけれど、朝になると階下(私の寝室は2階)で、ガタガタ・ドタン・ガタンと音がする(>_<)、ご飯の炊ける臭いがしてくる(>_<)、窓の外を見ると

「おっ!いつもより明るくなってる( ̄□ ̄;)!!」

 大急ぎで起き上がったかと思うと、立ちくらみでもう一回座り込み、今度はそーっと立ち上がり、着替えをして、階段を踏み外さないように静かに下りていく。(この段階では、体は起きていても脳みそはまだほとんど寝てます。)

 母は味噌汁の味噌をこしていて、ばあちゃんは居間を掃除している。
「おはようございます・・・」と申し訳なさそうに挨拶した後、茶碗や漬物を並べて朝食の用意を手伝う。

「若っかうちは眠かもんの〜(`´)」と背後から刺される。また凹む・・・・(T-T)(このあたりで脳みそもようやく目を覚ます)

 そんな私でも、嫁にきたばっかりの頃は、もう少し早起きだったんだ。

 忘れもしない嫁いできて最初の朝。100人中95人くらいは「早起きだね」って認めてくれそうな時間に起き出すと、父と母も朝飯前の一仕事に行くためにちょうど起きてきた。

「そげん(そんなに)早よ起きらんでよか(起きなくてよい)、政司(旦那です)が起きるとに間に合えばよか。」と優しく言ってくれてたのに・・・。時間が経てば、かわいいばかりの嫁さんじゃなくなるし、こっちの気合もだんだん抜けてきて、毎日が(早起きとの)闘いの日々になっていくわけです。

 そんなこんなで15年以上ほど経ってくると、かわいげも緊張もすっかり無くなって、「そうなんだ!」と悟りだした。こんなに長いこと「早起きしなきゃ!」って頑張り続けてきたけれど、それでもできないってことは、「私に早起きはできないんだ。」という都合の良い結果にたどり着き、どうにか子供たちを学校に送り出すくらいの朝起きで、現在は落ちついている。

 子供たちには、自分の寝坊を最上段の棚に上げ、「朝は、早起きだろうが遅起きだろうが、自分で起きることが大切よ。お母さんは絶対起こさないからね」とよくよく言って聞かせてきたので、起きなければいけない時間には、ほぼ起きてきてくれる。弁当が必要な日には早起きして自分で作ってくれる。

 ただ、ようやく落ち着いてきた早起きとの闘いもここへきてちょっと気がかりなことが一つある。5歳になる末っ子の珠美は、保育園でよほど頑張って遊んでいるのか、夕方食事もしないで寝てしまうことが時々ある。「ごはんよ」「おふろよ」と起こしても全く起きない。仕方が無いのでそのまま部屋に連れて行って寝かせる。

 夕方7時頃から眠っているのに、翌朝7時になっても自分からは絶対に起きてこない。ほっとけば9時過ぎまででも平気で寝ている。それに子供と言うのは、遠足や運動会・バス旅行と言えば、とんでもなく早くから起きてくるのが普通だと思うんだけれど、これまた絶対に自分からは起きてこない。

 12時間以上寝ててもこの有様で、夜の9時や10時まで起きてれば、朝はどうなるのかは簡単に想像していただけると思うのです。起こすのに30分くらいかかって、最後には「\(`o'") コラーッ」です。

 それで改めて気付いたのは、私の寝坊って遺伝子レベルの問題だった!のかもしれないということ(^_^;)
 珠美ももう直ぐ小学校入学なのに大丈夫かしら?・・・と、ここにきてまた早起きと闘う日々が始まりそうな気がしている。

 

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